皮膚のしわ(皺)と筋肉の関係の自論

最近は”美顔鍼”治療が流行していますね。

確かに鍼をすると、シミにも良いし、しわ(皺)にも効果があると思います。

 

しわ(皺)は、皮膚のコラーゲンの減少だといわれています。

確かに、小じわ(皺)はそう思いますが、

大きい皺は、筋肉の変性に原因があると、

私は思っています。


皮膚の下は、図のように、真皮と脂肪と筋肉の層でできています。

そして、皮膚組織と脂肪組織は縦横無制限の方向に伸縮しますが、

筋肉は筋繊維の方向にしか伸縮しない性質があります。

そして、筋肉は年齢を重ねると、変性を起こし、

筋繊維が硬くなり縮む性質があります。

 

しかし、皮膚組織は筋繊維のようには縮みません。

また、筋肉は血行不良や伸縮運動不足で筋繊維が痩せて細くなっていきます。

 

そうすると、筋肉面は狭くなっても皮膚組織はそのままなので、

皮膚がたるみます。

このように、筋肉が縮む原因と痩せる原因で、しわができると思います。

そして、その原因によって、

 

筋繊維に垂直なしわと、筋繊維に平行なしわができると思います。

しわの原因に、筋肉との関係を述べている話は聞いたことはないですが、

私は筋肉が関係していると思います。

みなさんはどう思いますか?

 

 

膝関節周囲の筋肉の詳細な見分け方

一度痛めるとなかなか治しにくい”膝”。

膝の痛みには、骨や軟骨に異常がない初期の段階でも、

骨の歪みや、腱や滑膜の炎症など、

考えなければならないことが多数あるが、

とりあえず、筋肉を狙って施術をする際、

筋肉やその腱に正確に施術をする ことが良いと思うので、

その見分け方のちょっとした技法を記載します。

 

”筋肉に力を入れると硬くなる”

当たり前のことを利用してやる検査法です。

 

知らなかった人は、ぜひやってみてください(^^)

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坐位姿勢で検査します。

①下腿を上げると(A)(B)大腿四頭筋が硬くなります。

②下腿を後ろに引くと(C)、外側では大腿二頭筋が、内側では半腱・半膜様筋が硬くなります。

③足首を動かす(D)と、足底筋腓腹筋が硬くなったり軟らかくなったりします。

 

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①下腿を上げると(A)(B)

 

大腿四頭筋が硬くなります

②下腿を後ろに引くと(C)

③足首を動かす(D)と、

②下腿を後ろに引くと(C)、外側では大腿二頭筋が、内側では半腱・半膜様筋が硬くなります。

③足首を動かす(D)と、足底筋腓腹筋が硬くなったり軟らかくなったりします。

 

特に膝内側は、施術場所(つぼ)の選択に迷うところなので、

大腿部の筋肉に影響のある部位をとるか、下腿部の筋肉に影響のある部位をとるか、

ちょっとした差ですが、大きな施術効果の差があると思いますよ。

どうぞ、頭の片隅にいれておいてくださればうれしいです(^^)。

首の側屈の際、Th1を固定するか否か

首のストレッチ(側屈)で考えました。

以前は、首の側屈の際は、体幹が動かないようにやった方がいいと思ってました。(A図)

 

確かに、僧帽筋の縁を伸ばすときは、その方が効率がいいです。

 

しかし、体幹(胸郭や上肢)を固定し、首の根元であるTh1を固定するためには、体幹が動かないように、

胸郭部分や肩甲骨、鎖骨、上肢部分の筋肉に力を入れなくてはいけません。

また、Th1を固定することは、果たしていいことなのでしょうか?

Th1を固定して側屈すると、

Ch7とTh1間の椎間孔が狭くなります。

とすると、年配の人は、手や肩に神経痛が出るのではないでしょうか。

力学の構造上も、カーブ(弧)の違う部位は、軟弱になります。

だから、年配の人は、無理に体幹を固定せずに、

体幹から自然に側屈させる方が良いと思います。(B図)

全身の力も抜けてますしね(^^)

 

 

 

筋肉の張力 筋肉に力を入れながら、伸張させる時の張力

筋肉や腱の損傷の痛みでは、

①筋肉を収縮させる時に痛みが出る

②筋肉を伸ばした時に痛みが出る

③筋肉に力を入れながら伸ばした時に痛みが出る

④自発痛 運動や伸縮に関係なく痛みがある

などがある。

 

今回は、筋肉に力を入れながら伸ばした時の張力について考えた。

 

まず、力を入れないで、ただ単に伸ばした時に1点にかかる張力について考える。

1つの筋紡錘線維(Z図)をA図の形に伸ばすには、

筋肉の両端にFの力をかけないといけないとする。

その際の張力は2Fだ。

説明は下の図・・

次に、Z図の筋肉に力を入れながらA図の形に伸ばした時の1点にかかる張力を考える。

だから、

膝が痛い時に、ただ曲げるときは痛くないのに、

階段の昇降時に痛みが出る人がいる。

それは、膝を曲げながらでも身体を支えるために、

大腿前後面の筋肉や、ふくらはぎの筋肉を

力を入れながら伸ばさなくてはいけないから。

 

それは、筋肉にかかる張力が、損傷筋肉の耐えうる張力の限界を超えたから痛みが出たわけだが、

ずっと、その張力の説明を文字化したかったので、ちょっとすっきりした。

 

しかし、この張力に関する説明は間違っているかもしれない。

正しいかどうかわかりません。

だれか、間違っていたら、間違いを教えてください。